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乳がん手術後の注意点

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日常生活上の注意点

乳がんの手術の後には、再発のリスクを減らすために、食事や運動、睡眠などの生活習慣に気をつけて、健康的な生活を心がけましょう。

食事と肥満

病気からの回復や、体力・体調の維持のためには、バランスのよい食事を心がけることが重要です。しかし、手術の後遺症や薬物療法の副作用で食欲不振などのときは、ストレスをためないように、無理をせず、楽しく食べることを優先させます。また肥満は、乳がん再発のリスクを高めたり、乳がん手術の後遺症であるリンパ浮腫注)のリスクにつながるため、体重増加には注意しましょう。

注)
リンパの流れが停滞するために生じる、腕などのむくみのことをいいます。
リハビリテーション・運動

乳がんの手術後には、腕が上がりにくくなり、そのまま放置すると筋肉や関節がこわばって、ますます動かしにくくなります。そのため、手術の後1年間程度は、医療機関の指導に従って腕や肩の関節を動かすリハビリを続けるのが理想的です。加齢によっても肩の関節は動かしにくくなりやすいので、ストレッチを行うと効果的です。

また、肥満を防止するためにも、適度な運動を定期的に続け、適正体重にコントロールすることが大切です。ただし、ゴルフやテニスで腕を振ると、手術後の傷が痛むこともあるので、特にリンパ浮腫の症状が強いときは無理をしないようにしましょう。

たばこ・アルコール

たばこやアルコールは乳がんのリスクになることが知られています。健康維持のためにも禁煙が勧められます。少量の飲酒は、お酒好きの患者さんにとってのストレス緩和や、血液循環の改善などのメリットもありますが、アルコールは控え目にたしなむことが大切です。

睡眠

再発のリスクを減らすために、規則正しい生活を心がけることが重要です。早寝早起きをする、眠る環境を整える、ぬるめのお風呂に入る、ストレッチで体をリラックスさせるなど、快適な睡眠がとれるように工夫をしましょう。乳がんの療養中には、手術の後遺症、心の不安などで十分に眠れないことも少なくありません。場合によっては医師に相談のうえ、睡眠薬を正しく使用するなどの方法もあります。

  
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<参考・協力>福田 護ほか:ピンクリボンアドバイザー認定試験公式テキスト
『ピンクリボンと乳がんまなびBOOK』発行/社会保険出版社 発売/主婦の友社,2013