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「乳がんと乳房再建に関する意識調査」結果 NEW

全国の20代~60代の一般男女4,700人(女性2,350人、男性2,350人)を対象に、乳がんと乳房再建に関する意識調査を行いました。2014年にも同様の調査を行なっており、7年経過しての変化も含めて解析しています。

調査結果

乳がんと乳がん検診について

女性に最もポピュラーな乳がん知識は、以前と同様に「自己検診(セルフチェック)」

乳がんについて以下の中で知っていることを教えてください(複数回答)【女性のみ】

調査結果

7割の女性が「自己検診で乳がんを発見できること」を挙げており、2014年時と同じく最もポピュラーな知識となっています。一方で、「乳房を失っても乳房再建という治療がある」「早期発見であれば約90%が治療できる」を知っていた人は2014年時から10ポイント以上下がっており、乳がん治療に対する理解・関心度がやや低下気味な傾向が見られました。

乳がん検診を定期的に受けているのは40代以上でも3割程度と伸び悩み

これまでに乳がん検診を受けたことがありますか。あなたが乳がん患者さんの場合は、乳がんと診断される前に乳がん検診を受けたことがありましたか(単一回答)【女性のみ】

調査結果

日本は欧米に比べて乳がん検診の受診率が低いことが危惧されていますが注) 、今回の調査でも乳がん検診を定期的に受けている/受けていた女性の割合は全体の2割、40~60代で3割程度と前回調査からほとんど変わっておらず、受診率が伸び悩んでいることが確認されました。

注)2019年における50~69歳の女性の過去2年間のマンモグラフィ検診受診率 日本:45%、米国:77%、英国:75%
(出所:OECD Health Statistics 2021)

乳房再建について

乳房再建の言葉は知っていても、どんな治療法かまで知らない人が多数派。乳がんと診断された場合の乳房再建への関心度は引き続き高い

あなたは乳房再建についてどの程度知っていましたか(単一回答)

調査結果

もしあなた(女性の場合)またはあなたの配偶者やパートナー、ご家族(男性の場合)が乳がんと診断された場合、乳房再建についての情報を「知りたい(乳がん患者さんの場合、知りたかった)」または「知ってほしい」と思いますか(単一回答)

調査結果

一般男女の乳房再建に対する認知度は相変わらず低く、どんな治療法かまで知っている人は女性でも2割程度にとどまりました(Q3)。ただし、乳がんと診断された場合に乳房再建について「知りたい/知りたかった」と答えた女性、「知ってほしい」と答えた男性は約6割に上り、乳房再建に関する関心度は引き続き高いことが示されています(Q4)

乳房再建の希望は女性は「わからない」とする人が多数派に

もしあなた(女性の場合)またはあなたの配偶者やパートナー、ご家族(男性の場合)が、乳がんと診断され、乳房を切除することになったら、乳房再建を希望または賛成しますか(単一回答)

調査結果

もしあなた(女性の場合)またはあなたの配偶者やパートナー、ご家族(男性の場合)が、乳がんと診断され、乳房を切除することになったら、乳房再建を希望または賛成しますか(単一回答)

調査結果

男女ともに、全体的に「希望する/賛成する」割合が2014年よりも下がっていて、「わからない」が増加傾向にありました。乳房再建についての具体的なイメージが湧きづらくなっていることが要因となっている可能性があります

公的医療保険の適用の認知が1割強に留まる中、費用負担が乳房再建への懸念の最大要素

乳房再建について懸念される点をお聞かせください。当てはまるものを全てお答えください。(複数回答)

調査結果

乳房再建に公的医療保険(国民健康保険や健康保険など)が適用されることを知っていますか(単一回答)

調査結果

乳房再建についての懸念点として、男女共に最も大きかったのは「費用の負担」でした。乳房再建に健康保険が適用されることを知っていた割合は、2014年の3%から13%に増えたとはいえまだ極めて低く、治療法を検討する前の段階で、患者さんへ乳房再建の保険適用の周知が必要と考えられます

乳房再建への期待は、「罹患以前のような生活」と「自信」の回復

もし乳房再建をするとしたら、どのようなことが得られると思いますか(複数回答)。

調査結果

※回答数の多かった上位5つを抜粋
上記以外の選択肢:「人とのコミュニケーションで引け目を感じないこと」「乳がんにかかる前と同じ生活」「乳がんの存在を忘れられること」「日常の生活や活動に制限を感じないこと」「家族と一緒にお風呂に入れること」「体を動かすことに抵抗がなくなること」

男女共にトップは「胸を気にせず過ごせること」で、女性の2番目が「温泉やプールに抵抗なく入れること」になるなど、人目を気にする女性が多いことがわかりました。そのほか、「女性としての自信」も上位に入っており、乳房再建による女性の精神面へのポジティブな効果の期待が示されました。

調査概要

2021年実施分

対象:
全国の20代~60代の一般男女4,700人(調査サンプルは性別年代ごとに均等割付)
調査期間:
2021年9月17日~9月24日
調査方法:
インターネット調査(株式会社プラップジャパン調べ)

2014年実施分

対象:
全国の20代~60代の一般男女4,700人(調査サンプルは性別年代ごとに均等割付)
調査期間:
2014年5月16日~5月21日
調査方法:
インターネット調査(株式会社アンテリオ調べ)