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乳房再建に関する正しい情報を提供する

新しい乳房とともに、いつもの毎日、はじめませんか?
乳房再建のいろいろな疑問についてお答えします。

まずは、乳房再建について相談してみましょう

乳房再建に関心をもっている女性の割合は70%以上!※1毎年、多くの方が健康保険を適用※2して手術を受けています。
          ※1 アラガン・ジャパン社「乳がんと乳房再建に関する意識調査」※2 人工物(ブレスト・インプラント)による乳房再建は、2013年から健康保険で受けることができるようになりました。

3つのポイント

乳がんの手術によって命が救われても、胸のふくらみを失うことがあります。
そのために日常生活に不便さや喪失感などを感じている患者さんは少なくありません。
「乳房再建術」とは、乳がんの手術で失ったり、
変形した乳房を新しく作り直す手術です。実際に、多くの患者さんが
新しい乳房とともに、これまで通りの日常生活を取り戻したり、
新たなことへのチャレンジをスタートさせたり、前向きな毎日を送っています。
ここでは、乳房再建に関する3つのポイントについてご紹介します。

  • ポイント 1 どこに相談すればいいの?
  • ポイント 2 乳房再建のタイミングはいつ?
  • ポイント 3 気になる費用と再建の方法とは?

ポイント 1 どこに相談すればいいの?

乳房再建術は、乳腺外科医が乳がんの手術を行った後、形成外科医によって行われます。
乳房再建の仕上りや安全性には、乳がんの治療の方法や患者さん個々の状態が大きく影響するので、乳房再建を検討したい場合は、まずは主治医の乳腺外科医に相談してみましょう。

乳房再建について、さらに詳しく知りたいときには、実際に再建術を行う形成外科医を受診するのもよいでしょう。納得するまで話を聞き、十分に検討しましょう。再建をするかどうかを決めるのはあなた次第です。

形成外科と整形外科はどう違うの?

形成外科と整形外科は名称が似ていますが、治療対象はまったく異なります。
整形外科は骨や筋肉、神経など「運動器」機能を治療する外科です。一方、形成外科はやけどやケガ、手術後の皮膚の瘢痕・ケロイド、皮膚や皮下の腫瘍の切除など「体の表面」の治療を行う外科です。機能だけでなく整容性(見た目の美しさ)を改善することで生活の質(QOL)の向上を図ります。

ポイント 2 乳房再建のタイミングはいつ?

乳房再建術は、原則的に乳がんの治療が終わっていれば、いつでも望むときに行うことができます。ただし、乳がん治療の方法や術後の経過など、患者さんの状況によって乳房再建のタイミングは異なります。乳房再建術を行うタイミングには
1. 乳がん手術と同時に行う“一次再建”
2. 乳がん手術後に一定の期間をおいて行う“二次再建”
の2種類があります(下表)。
二次再建の場合は、体や気持ちも落ち着いてきたころに実施をする場合も多いようです。定期検診の際に、主治医に相談してみてはいかがでしょうか。

一次再建と二次再建の特徴

一次再建 二次再建
タイミング
  • 乳がんの手術と同時に再建術を行う方法
  • 乳がんの手術後に一定の期間をおいて再建術を行う方法
主な長所
  • 乳房を失う喪失感がない
  • 手術の回数が少なく、身体的・経済的負担が少ない
  • まず乳がん治療に専念できる
  • 再建手術についてじっくり検討できる
  • 乳がんの手術とは別の施設で再建を行うことができる
主な短所
  • 再建手術について熟考できる期間が少ない
  • 乳房の喪失感がある
  • 手術回数が増えるため、身体的・経済的負担が増える
乳房再建のタイミングの詳細はこちら!

ポイント 3 気になる費用と再建の方法とは?

乳房再建は健康保険が適用されます!

インプラントによる乳房再建は、健康保険が適用されることはご存知ですか。
一般の男女を対象にした調査では、乳房再建に健康保険が適用されることを知っていたのは、わずか3%でした(下図)。以前は片側だけで100万円程度の費用がかかったインプラントによる乳房再建でしたが、現在では、乳がんで乳房全摘出術を行った患者さんに対する乳房再建に限り、健康保険が適用されます。保険適用対象製品を用いたブレスト・インプラントによる再建の場合、健康保険と高額療養費制度の活用によって実質的な自己負担額は10万円程度となります。

※ 手術方法や医療機関によって異なります。

Q. 乳房再建に健康保険が適用されることを知っていますか(単一回答)

知っている3% 知らない97%

アラガン・ジャパン社:「乳がんと乳房再建に関する意識調査」2014年

乳房再建の術式は、自家再建とインプラントの2種類

乳房再建の術式は、患者さん自身のお腹や背中の組織(自家組織)を用いる“自家再建”とブレスト・インプラントを使う“インプラントによる再建”に分けられ、両方を併用する場合もあります。自家再建は自分の体の組織を使うため免疫反応が少なく、温かく柔らかな乳房が得られます。一方、インプラントによる再建では、自家再建と比べて手術時間や入院期間が短く、手術による体への負担が少ない利点があります(表)。人工物を用いた再建には抵抗があるかもしれませんが、歯のインプラントや人工関節などと同様に、治療選択肢のひとつです。保険適用によりインプラントによる再建を希望する患者さんが増加し、2015年には手術件数が5,000件を超え、その数は年々増え続けています(図)。

乳房再建の術式による比較

自家再建 インプラントによる再建
手術時間 4~10時間程度 2~3時間程度
入院期間 10日~2週間程度 3〜4日(日帰りも可能)
※病院・医師の方針によります。
体への負担
  • 比較的大きく、社会復帰までに時間がかかる
  • 比較的小さく、社会復帰が早くできる
仕上がり
  • 柔らかく、体温を感じる
  • 姿勢によって形が自然に変化する
  • やや硬く、体温を感じにくい
  • 姿勢によって形が変化しない
費用 保険適用 保険適用

日本乳癌学会編:患者さんのための乳がん診療ガイドライン2014年度版 金原出版株式会社:77-81、2015より改変

ブレスト・インプラントによる再建手術件数

ブレスト・インプラントによる再建手術件数の表

日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会:
乳房再建エキスパンダー/インプラント年次報告と合併症について
( http://jopbs.umin.jp/guide.html )

「自家再建」「インプラント」の詳しい解説はこちら!

乳房再建体験者の方の声をご紹介します!

  • 形がすごく自然でうれしかったです。
    乳房再建をする前まではそんなに変わらないと思っていたけれど明るく元通りの自分になりました。乳房再建は乳房をとりもどすだけでなく、心の再建だと思います。
    ( T.M.さん 62歳 )

  • 大浴場や健康診断などで、上半身を見られてしまう場面でコソコソしなくてもよくなったのは、すごく大きいなと思っています。子供の前でも気にしないでお風呂にはいれるようになり、自分だけでなく家族の生活の質もあげるものでした。
    ( Y.A.さん 41歳 )

  • インプラントで入れ替えた胸をみたとき、高さの左右差がなく同じ位置にあったので、うれしかったです。お風呂にはいるときに鏡で見たり、着替えるときに身体を見たりするときに、胸が両方あるっていうのは安心感があります。私の場合は乳房再建をしたことで自信を失わずに前にすすむことができました。
    ( N.K.さん 36歳 )

乳房再建体験者の乳房再建を受けるまで、再建後の気持ちや生活の変化の動画インタビューはこちら!