「乳がんと乳房再建に関する意識調査」結果
全国の20代〜60代の一般男女を対象に、乳がんと乳房再建に関する意識調査を行いました。2014年、2021年にも同様の調査を行なっており、経時的な変化も含めて解析しています。
調査結果
乳がんと乳がん検診について
乳がんに関する理解・関心度は、全般にやや低下気味
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乳がんについて以下の中で知っていることを教えてください(複数回答)【女性のみ】

6割の女性が「自己検診で乳がんを発見できる」を挙げており、過去の調査と同じく、最もポピュラーな知識となっています。
一方で、「自己検診で乳がんを発見できる」「乳がんの患者は年々増加している」がそれぞれ前回から10ポイント以上下がっているなど、全般に乳がんに関する理解・関心度がやや低下気味な傾向が見られました。
乳がん検診を定期的に受けているのは、40代以上で4割を超えるレベルまで上昇
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これまでに乳がん検診を受けたことがありますか。あなたが乳がん患者さんの場合は、乳がんと診断される前に乳がん検診を受けたことがありましたか(単一回答)【女性のみ】

日本は欧米に比べて乳がん検診の受診率が低いことが危惧されていますが注) 、今回の調査では、乳がん検診を定期的に受けている/受けていた女性の割合は全体の30%と前回から8 ポイント上がり、特に40〜60代では4割を超えるレベルになって、受診率が伸びていることが確認されました。
注)2019年における50〜69歳の女性の過去2年間のマンモグラフィ検診受診率 日本:45%、米国:77%、英国:75%
(出所:OECD Health Statistics 2021)
乳房再建について
乳房再建の言葉は知っていても、どんな治療法かまで知らない人が多数派。
情報源としては、男女共にテレビが最多。男性より女性の方が、より具体的なイメージを持ち、乳がんと診断された場合の乳房再建への関心度は、引き続き高い-
あなたは乳房再建についてどの程度知っていましたか(単一回答)

乳房再建に関して、どこで知りましたか?(複数回答)

乳房再建にどのようなイメージを持っていますか?(複数回答)

もし「あなた(女性の場合)」または「あなたの配偶者やパートナー、ご家族(男性の場合)」が乳がんと診断された場合、乳房再建についての情報を「知りたい(乳がん患者さんの場合、知りたかった)」または「知ってほしい」と思いますか。(単一回答)

一般男女の乳房再建に対する認知度は相変わらず低い上に若干低下傾向で、どんな治療法かまで知っている人は、女性でも2割未満にとどまりました(Q3)。
認知している人の情報源は、主にテレビとインターネット(Q4)。女性にとっては、「治療後のQOL(生活の質)向上に必要な選択肢」「乳がんの治療とセットで考えるもの」というイメージを持つ方が多いようです(Q5)。
乳がんと診断された場合に、乳房再建について「知りたい/知りたかった」と答えた女性は約6割に上り、乳房再建に関する関心度は引き続き高いことが示されています(Q6)。
乳房再建の希望は、女性で下落傾向がストップ。50,60代の女性はむしろ増加傾向に変化
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もし「あなた(女性の場合)」または「あなたの配偶者やパートナー、ご家族(男性の場合)」が、乳がんと診断され、乳房を切除することになったら、乳房再建を希望または賛成しますか。(単一回答)
女性

男性

男性は年代を通じて「希望する/賛成する」割合が2014年からの下落傾向が続き、「わからない」が増加傾向にありました。乳房再建についての具体的なイメージが湧きづらくなっていることが、要因となっている可能性があります。
一方で、女性は2021年までの下落傾向が止まり、特に50代や60代で2021年と比べて若干増加傾向となりました。
公的医療保険の適用の認知が1割に留まる中、費用負担が乳房再建への懸念の最大要素
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乳房再建について懸念される点をお聞かせください。(複数回答)

乳房再建に公的医療保険(国⺠健康保険や健康保険など)が適⽤されることを知っていますか(単一回答)

乳房再建についての懸念点として男女共に最も大きかったのは、2021年から変わらず「費用の負担」でした。乳房再建に健康保険が適用されることを知っていた割合は、2014年の3%から2021年に13%に増えたものの、2025年は10%に減少しており、保険適用から10年以上経っても認知率が上がっていない状況です。治療法を検討する前の段階で、患者さんやご家族へ乳房再建の保険適用の周知が必要と考えられます。
乳房再建から得られるものとしての期待のトップは、女性は「胸を気にせず過ごせること」、男性は「女性としての自信」の回復
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もし乳房再建をするとしたら、どのようなことが得られると思いますか(複数回答)

※女性で回答数の多かった上位5つを抜粋
上記以外の選択肢:「人とのコミュニケーションで引け目を感じないこと」「乳がんにかかる前と同じ生活」「乳がんの存在を忘れられること」「日常の生活や活動に制限を感じないこと」「家族と一緒にお風呂に入れること」「体を動かすことに抵抗がなくなること」女性のトップは「胸を気にせず過ごせること」で、2番目が「温泉やプールに抵抗なく入れること」になるなど、2021年に引き続き、人目を気にする女性が多いことがわかりました。男性のトップは「女性としての自信」で、女性でも上位に入っており、乳房再建による女性の精神面へのポジティブな効果の期待が示されました。
調査概要
2025年実施分
- 対象:
- 全国の20代〜60代の一般男女4,700人(調査サンプルは性別年代ごとに均等割付)
- 調査期間:
- 2025年11月18⽇〜11月19日
- 調査方法:
- インターネット調査(株式会社メディカル・インサイト調べ)
2021年実施分
- 対象:
- 全国の20代〜60代の一般男女4,700人(調査サンプルは性別年代ごとに均等割付)
- 調査期間:
- 2021年9月17日~9月24日
- 調査方法:
- インターネット調査(株式会社プラップジャパン調べ)
2014年実施分
- 対象:
- 全国の20代~60代の一般男女4,700人(調査サンプルは性別年代ごとに均等割付)
- 調査期間:
- 2014年5月16日~5月21日
- 調査方法:
- インターネット調査(株式会社アンテリオ調べ)
