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乳がんの治療

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乳がん手術後の注意点

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定期検診の重要性

乳がんの手術後は、定期的に医療機関で検査を受け、経過観察を行う必要があります。特に年1回のマンモグラフィ検査は、手術した部位の近くにがんが再発した場合(局所再発)や、反対側の乳房でがんが発生した場合の早期発見に役立ちます。また、自覚症状を感じた場合は、すみやかに医療機関を受診しましょう。必要に応じて、血液検査や画像診断などの精密検査を受けることになります。

表 乳がん手術後に推奨される検査項目と頻度
検査項目 推奨頻度
問診、視触診 手術後1~3年目:3~6ヵ月ごと
手術後4~5年目:6~12ヵ月ごと
手術後6年目以降:年1回
マンモグラフィ 年1回
血液検査
各種画像診断(MRI、CTなど)
必要に応じて

<出典>日本乳癌学会編:患者さんのための乳がん診療ガイドライン2012年版 金原出版株式会社:126-127, 2013より改変

乳がんの再発・転移

乳がんになった初期の時点から体に潜んでいたがん細胞が、初期治療が終わった後になって発現することを「再発」といいます。手術した側の乳房やリンパ節にがんが再発した場合を「局所再発」というのに対し、別の臓器でがんが発現した場合を「遠隔転移」といいます。乳がんの再発は、手術後2~3年以内に起こることが多いものの、10年後、20年後に発現することもあります。遠隔転移は骨や脳、肺、肝臓に起こりやすく、その症状は部位や患者さんによって大きく異なり、全く症状がない場合もあります。
再発・転移が起こった場合には、それぞれの患者さんの状態により治療が検討されます。患者さんは、主治医などの医療従事者としっかり話し合い、自分に適した治療を納得したうえで選択することが大切です。

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<参考・協力>福田 護ほか:ピンクリボンアドバイザー認定試験公式テキスト
『ピンクリボンと乳がんまなびBOOK』発行/社会保険出版社 発売/主婦の友社,2013