乳がんの病期(ステージ)
乳がんの病期(ステージ)
しこりの大きさ、リンパ節への転移状況、ほかの臓器への転移の有無という3つの要素によって、乳がんを進行度で分類したものを、「病期(ステージ)分類」と呼びます。個々の患者さんの病期は、乳がん確定後検査で判定され、この結果に基づいて治療方針が決定されます。一般に、0期、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲa期では手術が可能であると考えられます。手術が行われた場合には、手術後の検査で最終的な判定がなされ、これに基づいて放射線療法や薬物療法が検討されます。
病期 | 状態 | |
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0期 | しこりがなく、乳がんが発生した乳管のなかにとどまっている(非浸潤がん) | |
Ⅰ期 | しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節に転移がない | |
Ⅱ期 | Ⅱa期 |
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Ⅱb期 | しこりの大きさが2~5cmでわきの下のリンパ節に転移がある | |
Ⅲ期 | Ⅲa期 |
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Ⅲb期 |
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Ⅲc期 |
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Ⅳ期 | ほかの臓器に転移している |
<出典>日本乳癌学会編:臨床・病理 乳癌取扱い規約 第17版 金原出版株式会社:4-5,2012より作成