乳房部分切除術(乳房温存手術)と乳房切除術(全摘術)
<参考資料>澤泉雅之 編著:がん研有明病院 乳房一次再建術.日本医事新報社,2015
大野真司 編:外科医が習得すべき乳がん手術.メジカルビュー社,2011
乳房部分切除術(乳房温存手術)が適応になる場合
がんとそのまわりの組織だけを取り除いて、乳房を残す手術法である「乳房温存療法(乳房部分切除術+放射線療法)」は、がんの進行度で分けたステージ分類で言うと、0期、Ⅰ期、Ⅱ期の乳がんで多くの場合適応になります。比較的初期の乳がん患者さんを対象として、乳房内でのがん再発率を高めることなく、美容的にも患者さんが満足できる乳房を残すことを目的としています。