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自家組織による再建の留意点
自家組織による再建では、以下のような留意すべき点があります。手術を受ける前によく理解し、納得することが大切です。
- 移植する組織を体から採取する手術を行うため、手術時間が長くなり(4~10時間程度)、身体的負担が大きいので入院期間も長くなります(10日~2週間程度)。
- 体の組織を取った部分に、乳がんの手術以外の傷あとが残ります。
- お腹の組織を移植する方法(腹直筋皮弁法、穿通枝皮弁法)ではお腹に30cm程度、背中の組織を移植する方法(広背筋皮弁法)では背中に15cm程度の傷あとになります。
- お腹の組織を移植する方法(腹直筋皮弁法、穿通枝皮弁法)は、妊娠・出産の予定がある人には適していません。
- 外科手術を行うので、感染症などのリスクを伴います。
- お腹の組織を移植する方法の場合、まれに乳房に移植した血管がうまくつながらず、皮膚や脂肪の血流が悪くなるために、乳房が壊死することがあります。
<参考・協力>福田 護ほか:ピンクリボンアドバイザー認定試験公式テキスト
『ピンクリボンと乳がんまなびBOOK』発行/社会保険出版社 発売/主婦の友社,2013