乳がん検診・検査の位置づけ
乳がんの検診・検査の位置づけ
乳がんの検診は、早期に発見し、早期に治療を開始することによって乳がんによる死亡率を減少させることが目的です。早期のしこりのない乳がんは、自己検診で見たり触ったり(視触診)しても発見することが難しいため、医療機関で行う乳がん検診で、マンモグラフィ検査や超音波検査を受けることが大切です。
検診で乳がんの疑いがあった場合は、次にがんであるかどうかを確認するための精密検査を受けます。乳がんと診断された場合は、乳がん確定後検査(術前検査)を受け、その結果に基づいて治療方法を選択し、治療が開始されます。乳がんの初期治療は手術が基本となります。手術を受けた場合、手術後にも術後検査が行われ、これまでの検査結果と合わせて乳がんの状態(乳がんの分類)が判定され、それに基づいて、乳がんの術後療法が決定されます。なお、定期検診は再発・転移を発見する目的で行われます。
乳がんの検診・診断と検査の基本的な流れについて、次の図に示します。
図 乳がんの検診と検査の流れ
<参考・協力>福田 護ほか:ピンクリボンアドバイザー認定試験公式テキスト
『ピンクリボンと乳がんまなびBOOK』発行/社会保険出版社 発売/主婦の友社,2013