乳房部分切除術(乳房温存手術)と乳房切除術(全摘術)
乳房切除術(全摘術)の方法
乳房切除術の方法は、大胸筋と小胸筋を残し、乳房全体を切除する「胸筋温存乳房切除術」(図)が一般的です。
なお、皮膚を切除しない皮膚温存乳房切除術、乳頭・乳輪・皮膚を切除しない乳頭乳輪温存乳房切除術という方法もありますが、皮膚に近い場所にがんがある場合は難しく、乳頭を残すと再発しやすいなどの理由で、適応できる患者さんは限られています。
図 胸筋温存乳房切除術
大胸筋と小胸筋は残し、乳頭・乳輪と皮膚を含む乳房全体を切除します。
手術後は、その後の治療方針を決めるため、切り取った組織の詳しい病理検査が行われます。
<参考・協力>福田 護ほか:ピンクリボンアドバイザー認定試験公式テキスト 『ピンクリボンと乳がんまなびBOOK』
改訂版第2刷発行. 発行/社会保険出版社 発売/主婦の友社,p.84-85,2019