放射線療法
放射線療法の方法
放射線療法が行われるのは、乳房部分切除術の術後が多く、乳房のしこりだけを切除した後に、その周囲に残っているかもしれない細胞を放射線で死滅させることで、局所再発を防ぎます。全摘と呼ばれる乳房切除術後でも、わきの下のリンパ節に転移が見られる、しこりが非常に大きいなど再発のリスクが高いと判断されれば、放射線療法が行われます。
手術後の放射線療法の開始が遅いと、残ったがん細胞が増殖する可能性が高くなるので、術後化学療法を行わない場合は、1~2ヵ月後を目安にできるだけ早期(手術後20週以内)に開始することが勧められています。
正常な細胞への影響を少なくするため、放射線の照射は少しずつ何回にも分けて行う必要があり、一般的に1回に数分の照射を週に5日、3~5週間程度かけて行います。
<参考・協力>福田 護ほか:ピンクリボンアドバイザー認定試験公式テキスト 『ピンクリボンと乳がんまなびBOOK』
改訂版第2刷発行. 発行/社会保険出版社 発売/主婦の友社,p.107-109,2019