乳がんの検診と検査
セルフチェック
乳がんは、体の表面近くにできるため、自分で観察したり触ったりすること(視触診)で発見しやすいがんです。40歳以上の女性の場合、乳がんのセルフチェックはマンモグラフィ検診を受診するのが前提です。20代、30代ではセルフチェックが推奨されます。閉経前の女性では、月経開始5日目より1週間程度の乳房が柔らかい時期に行うと、しこりが見つけやすいでしょう。セルフチェックで乳がんの疑いがあった場合は、専門医を受診して早めに適切な検査を受けましょう。
セルフチェックの実際の方法:
目で見る方法
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①鏡の前で、腕を高く上げて頭の後ろで組み、乳房のひきつれ、くぼみ、乳輪の変化、乳首のへこみ、湿疹、皮膚の変色、乳房の大きさや位置に左右差がないかなどをチェックします。
②その後、腕を腰に当てて、乳房にしこりやくぼみがないかもチェックします。
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手で触る方法
①4本の指をそろえて、その指の腹と肋骨で乳房を挟むようにして、10円玉大の「の」の字を描くように指を動かしながら、しこりがないかどうかを調べます。左乳房は右手で、右乳房は左手で触れて、乳房のしこりや凹凸、わきの下の腫れやしこり、以前より硬くないか、全体に違和感がないかなど、わきの下から乳首までチェックします。乳房が大きい人は仰向けになって、外側から内側へ手を動かすとわかりやすいでしょう。
②乳房や乳頭(乳首)を指先で搾るようにして、乳首から分泌物がないかどうかも調べます。
<参考・協力>福田 護ほか:ピンクリボンアドバイザー認定試験公式テキスト 『ピンクリボンと乳がんまなびBOOK』
改訂版第2刷発行. 発行/社会保険出版社 発売/主婦の友社,p.41-42,2019